📘「BL」と言っても“ボーイズラブ”じゃない?新ジャンル誕生の裏側
『ババンババンバンバンパイア』(通称:バババ)は、「少年誌初のBL作品」とも言われる異色のラブコメ。
…でも実はこの「BL」、ボーイズラブではなく──
💥 B=ブラッディ(血まみれ)
L=ラブコメ(ラブコメディ)
つまり「ブラッディ・ラブコメ」という造語なんです😂
この“ひねり”には、少年誌という媒体で読者層を広げたいという編集部の戦略と、
「バカ×イケメン×愛おしさ」の絶妙なバランス感覚を持つ作者・奥嶋ひろまさの狙いがありました。
🧛♂️設定がぶっ飛んでる!「18歳童貞の血」を守る吸血鬼
物語の主人公・森蘭丸は、450歳の吸血鬼。
彼が求めるのは――
🩸 「18歳童貞の血は至高の味」!
10年前、自分を助けてくれた少年・李仁に目をつけた蘭丸は、
“最高の血”を得るために銭湯に住み込み、李仁の童貞を守る日々を送っています。
…この設定だけで「くだらない!でも読みたい!」となるのは間違いなし🤣
👬BL的構図はある…けど“恋愛”じゃない?
本作はあくまで「ラブコメ」ですが、
蘭丸と李仁の関係性はどこかBL的構図に近い部分があります。
- 年上×年下
- 守る者×守られる者
- 時に執着、時に甘さ…
- でも恋ではない
この「恋愛感情ではないけど、感情の距離が近すぎる」構図が、BLファンにも刺さるんです。
実際、作者の奥嶋ひろまさ自身も、
「自分が描くものがBLジャンルにウケていると知ったのはTwitterでの反応を見てから」と語っています。
📺アニメ版で加速する“バカ×尊さ”
2025年1〜3月に放送されたアニメ版では、
蘭丸と李仁の距離感がより強調され、**“バカなのに切ない”**という矛盾した魅力が爆発!
浪川大輔(蘭丸)と小林裕介(李仁)の声優演技の熱量がすごく、
ギャグと本気のバランスがより際立つ演出に。
アニメで加えられたオリジナル演出も、
李仁が涙ぐむシーンや、蘭丸の過去を想う独白など、感情の深みが増してBLっぽさも倍増していました。
🖋作者・奥嶋ひろまさの狙い|「童貞=処女」発想の転換
蘭丸が“童貞の血”に執着する理由は、
よくある吸血鬼設定「処女の血を好む」に由来。
作者はこれを逆手に取り、
「男に置き換えたら童貞じゃね?」という発想で、BL要素を含んだ設定にアレンジしました。
この発想の源になったのが、作者の10歳の息子や自身の高校時代。
「高校生男子ってアホで純粋で、必死でバカで、そこが可愛い」と語っています。
🏠「くっつかないラブコメ」を貫く美学
奥嶋氏はインタビューで、
「ラブコメは“くっついたら終わり”。だからくっつかせないように描いてる」と明言。
『バババ』でも、蘭丸と李仁はくっつきそうで、くっつかない。
でも確実にお互いに執着し、愛情とも呼べる何かがある。
まさに“未完成な関係性”の面白さが、本作のBL的魅力でもあるのです。
🧼ヒロイン・葵のポジションにも工夫が!
蘭丸×李仁というBL的構図を軸にしつつ、
ヒロイン・葵(原菜乃華)の存在も重要です。
担当編集者いわく:
「BL構造がある分、葵というヒロインが邪魔だと思われないように慎重に描いている」
葵は可愛くてピュアだけど、恋愛対象というより物語を揺さぶる役割。
「誰が誰を好きなのか、常に揺れる」関係性こそ、本作の真骨頂!
🧠“BLとして読む”のもアリ|だからこそ少年誌で革命だった
本作はあくまで少年誌の作品。
でも──
- ガチ恋じゃないのに“尊い”
- ボーイズ“ラブ”じゃなくても“愛”がある
- BL好きにも刺さるけど、BLじゃない
という“狭間”を突くことで、少年誌に新たな風を吹き込んだのです。
実際、アニメや映画の話題とともに、
💬「バカすぎるBL枠として最高」
💬「少年誌なのにここまで攻めるとは」
💬「イケメンでバカで泣けるって最高か」
といった声がSNSで拡散されています。
🔗作品を深掘りしたいあなたに
📚 原作:奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア』
🗓 2021年より別冊少年チャンピオンで連載中
📺 アニメ:2025年1〜3月放送(全12話)
🎥 映画:2025年7月4日公開予定(主演:吉沢亮)
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